人生の最期はどうありたい?幸せなしまい方PJが京都大学の研究公開企画に出展しました

 2025年11月24日に「誰もが生前・死後の尊厳を保つための持続可能な身じまい・意思決定とその支援」(愛称:幸せなしまい方PJ)が京都大学11月祭の「研究公開企画みらぼ」に出展しました。

京都大学11月祭・研究公開企画みらぼとは

 京都大学11月祭(通称:NF)は、毎年11月に開催される京都大学の学園祭です。「研究公開企画みらぼ」は、研究者が自身の研究成果を一般の方々に紹介する企画で、来場者が京都大学の多種多様な研究内容に触れる場となることを目指しています。

 研究公開企画みらぼについてはこちらをご覧ください(11月祭公式サイトに移動します)。

出展内容

 本プロジェクトは、ポスター展示を通じて高齢期の身じまいで起こりうる具体的な課題や、これまでの研究で見えてきた「タツトリさん」「ノトナレさん」の考え方を紹介しました。また、プロジェクトで収集している文献資料の公開も行いました。

 さらに、来場者の皆さんに「もしバナゲーム」(もしもの話をするゲーム)を体験していただきました。もしバナゲームは、人生の最期にどうありたいかという重たいテーマを周りの人と気軽に話し合うきっかけとなるカードゲームです。こうしたゲームも利用して、普段はなかなか話題にしにくい「人生のしまい方」について自然に考えていただくことができました。

来場者の反応

 当日は100名を超える方々にご来場いただきました。京都大学の学園祭ということもあり若い世代の来場者が多く見られましたが、印象的だったのは、学生の親御さんや祖父母と思われる方々にも多数お越しいただき、家族で熱心に話を聞いておられる様子がしばしば見られたことです。

 来場者からは「自分にとってはまだ先のことだと思っていたが、家族が当事者になる可能性も含めてもっと真剣に考えるきっかけになった」といった感想をいただきました。もしバナゲームも幅広い年齢層の方々に受け入れていただき、ゲームを通じて肩の力を抜いて「人生のしまい方」について語り合う姿が印象的でした。

プロジェクト代表者からひと言(京都大学/児玉聡)

 今回の11月祭では、若い世代から高齢の方まで、多くの方々が来場し、「人生のしまい方」について率直に意見を交わしてくださいました。ポスターや会場の配置など、なるべく話しやすくなるように工夫したこともありますが、予想していたよりもはるかに熱心に、また肩肘張らずに話し合えたことは大変よかったと思います。

 特に印象的だったのは、もしバナゲームを通じて、普段はなかなか話題にしにくいテーマについても、世代を超えて自然に対話が生まれていたことです。カードを選びながら「これは大切だと思う」「自分はこう考える」と語り合う様子は、研究と社会をつなぐ一つの形として、大きな可能性を感じさせるものでした。

 今後もこのような活動を通して、人々が「幸せなしまい方って何?」という問いについて考える場を広げ、プロジェクトの成果を社会に還元していきたいと考えています。

その他の関連記事